えいこうのて
栄光の手
Hand of Glory
国外
物品・機械
- どんな話か
- 絞首刑になった罪人の干からびた手に、その脂肪から作った蝋燭を立てて灯すと家人が動けなくなり、盗みが働き放題になるという泥棒にまつわる呪物の言い伝え。
- 細部
- 絞首台の遺体、特に左手や犯行に使った手を使うとされ、灯した明かりを見た者は身動きが取れなくなる、牛乳でしか火を消せないなどの俗信が伝わる。ヨーロッパ各地に類話があり、名称は英語の「Hand of Glory」がフランス語で「マンドレイク」を意味する語(mandragore)の訛った表現「main de gloire」に由来するという説がある。北イングランドのホイットビー博物館には実際に「栄光の手」とされる乾燥した手(1935年に寄贈)が、1823年出版の関連文献とともに展示されている。
- 広まり方
- ヨーロッパ各地の民間伝承として伝わり、18世紀の文献に調合法が記されたことで広まった。19世紀以降は怪奇小説や詩の題材としても使われ、実物がホイットビー博物館の名物展示になっている。
- 地域
- イングランド・ノースヨークシャー(ホイットビー博物館所蔵)ほか、ヨーロッパ各地
- 年代
- 不明(近世ヨーロッパの民間伝承、調合法は18世紀の文献に記載)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ