はくはつのろうじょ
白髪の老女
国内
未確認生物
- どんな話か
- 高前寺の説教中に現れた白髪の老女が大蛇の苦しみを告げ、救いを求めた縁で子安観音を祀った。
- 細部
承応年間のころ、鴨狩寺こと高前寺で亀外和尚が夜に行った説教には、多くの人々が詰めかけて聞き入っていた。すると本尊の脇に、いつの間にか白髪の老女が姿を現した。読経がひととおり終わると、その老女は自分の正体を語り出す。今は畜生道に落ちて大蛇の身となり、昼夜を分かたず三熱の苦しみに耐えているのだという。今宵は観世音のお告げによって、この寺の和尚が計り知れない道徳を備えていることを知り、姿を見せに来たのだと告げた。
そして、どうか自分の苦しみを救ってほしい、その願いがかなえば、末永くこの寺を火災から守り、世の人々を出産の苦しみから遠ざけようと約束して姿を消したという。この出来事にちなんで、この寺では子安観音を祀るようになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1961年の甲斐路『甲州の伝説3 富士川』(竹川義德)に記録がある。
- 地域
- 山梨県市川三郷町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ