ぐひんさま
狗賓様
国内
未確認生物
- どんな話か
- 薬師の祭で稚児が舞を踏み外した年、天狗が飛来して稚児をさらい、以後稚児舞は絶えた。
- 細部
- 四月八日の薬師の祭には稚児舞が奉納され、その役に選ばれるのは大変な名誉とされた。ただし舞の調子を誤れば不吉が起きるとも言われていた。ある年、稚児が足を運び損ねた瞬間、どこからともなく狗賓様と呼ばれる天狗が舞い降り、稚児をくわえて飛び去った。天狗は千早原の上空をひと回りしたのち、小田沢川の崖上にある大岩へ降りて稚児をついばみ、食べ残しを片桐松川の有平の岩の上で平らげたという。この年を最後に稚児舞は絶えた。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承、石の伝説の項に記録がある。
- 地域
- 長野県高森町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ