いいだのぐひんがたおすき
飯田の狗賓が倒す木
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山仕事の場で木を叩く音を立て、伐った木を屋根へ倒してよこす山の主として恐れられた存在。
- 細部
- 遠山郷の猟師の語りとして残る。岩焼きの現場でランプを灯し、荷造り用の木を割っていると、ウラジロの木を打つ音が響き、やがてその木が屋根の上へ倒しかけられたという。人の姿は見えず、狗賓様の所業か、あるいは狸の悪戯だろうと語られた。山中では正体を確かめようとせず、神放しと呼ばれるまじないで場を収める作法があったと伝える。山を生業の場とする者にとって、山の主の機嫌をそこねない振る舞いが仕事の一部であったことがうかがえる。
- 広まり方
- 1960年の『あしなか』所収、向山雅重「信州遠山郷鎌倉福次郎翁狩猟談」に記録がある。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ