ぐひん
狗賓
国内
未確認生物
- どんな話か
- 天狗を指す広域の呼び名。地域によっては老いた猿や犬のような姿、あるいは怪火をこう呼んだ。
- 細部
- 狗賓は、青森から中国地方・四国まで広く使われた天狗の異名で、『日葡辞書』(1603〜1604年)にも「天狗」や「鬼」の意味で載っている。江戸時代の文献にも天狗の別名として現れるが、語源や本来の意味は明らかでない。同じ呼び名でも対象は地域で異なり、青森では年を経た猿、群馬では犬に似た山の獣を指し、後者は天狗の使いとされた。愛知では怪火を狗賓と呼ぶ例があり、岐阜・長野では山の神や天狗が好む供物として、焼き味噌を塗った餅を「狗賓餅」と呼んだ。
- 広まり方
- 山仕事や狩猟の禁忌と結び付いて口伝えに広まり、同じ「グヒン」の語が各地で別々の怪異に当てられていった。
- 地域
- 全国
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ