ごんぼだね
牛蒡種
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 牛蒡種の血統は愛憎の念で相手に発作を起こさせるとされ、婚姻や生活で差別を受け、憑いたときは御嶽行者に落としてもらう習わしが上宝町にあった。
- 細部
上宝町に伝わる牛蒡種は、愛憎の念によって相手に病的な発作を引き起こすことができるとされる血筋である。自ら牛蒡種を手放そうとする者は、それを財布に付けて捨てるといい、そうすると拾った者に乗り移るのだという。この血統は部落に一戸ほどの割合で存在するとされ、恨みを買うと病気になると恐れられたため、その家筋はハチブと呼ばれてのけ者にされ、嫁にも行けないほどの扱いを受けた。
そのため牛蒡種の血統どうしで婚姻せざるを得ず、嫁いだ娘の子もまた牛蒡種の筋とみなされてしまう。ゴンボに憑かれると、当人が「俺は誰それだ」と名乗り出したり、他人の秘密を口走ったりするためそれと知れ、御嶽行者に祈祷してもらって落としてもらうのが常だった。この憑き物は男には憑かないとされ、イヅナも合わせて使う血筋だとも語られている。牛蒡種の血統はゴンボウスジとも呼ばれ、優れた頭脳を持つ俗人ではない存在と見る向きがある一方で、結核やライ病の血統以上に恐れられ、避けられてきたのだという。
- 広まり方
- 1917年の『郷土研究』および1958年の『民俗採訪』掲載の複数記録にまとめられている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ