ごんぼだね
ゴンボ種
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 木の芽時によく憑いたというゴンボ種は取り憑き筋の間で広がり、情をかけたり妬んだりするだけで憑いて衰弱させると上宝町で語られた。
- 細部
上宝町のゴンボ種は、戦後にはほとんど見られなくなったというものの、かつては木の芽時によく人に憑いたとされる憑き物である。憑く側と憑かれる側の両方をまとめて取り憑き筋と呼び、この筋にあたる者どうしの間で憑くことが多く、それ以外の者に憑くことは稀であったという。急に体調を崩したり、医者にかかっても一向に治らなかったりするときには、ゴンボ種に憑かれたのだと判断された。
取り憑き筋にも強弱があり、タネの人が特に憑こうという気がなくても、誰かに情をかけたり妬んだりする感情を抱くだけで自然に憑いてしまうこともあったという。憑かれた者は次第に衰弱して惚けたような様子になり、あてもなく歩き回るようになる一方、話しかけると相手の心の内をぴたりと読み当ててしまうとも語られている。
- 広まり方
- 1980年の『民俗採訪』掲載、国学院大学民俗学研究会「岐阜県吉城郡上宝村」に記録されている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ