げどうもち
外道持
国内
未確認生物
- どんな話か
- 外道持と呼ばれる家は憑き物の獣を飼い、女児の誕生や婚姻のたびに75匹ずつ増え、粗末にすると祟るとされた。
- 細部
三次市一帯に伝わる憑き物筋の話である。外道持と呼ばれる家では、外道という獣を飼っているとされる。この獣はイタチより小柄でモグラより大きく、茶色みを帯びた体に短い足を持つという。外道持の家に女児が生まれるたびに、飼われている獣の数が75匹ずつ増えていくとされ、その家から嫁いだ先でも75匹を連れて新たに外道持となり、嫁いだ先で女児が生まれればさらに倍に増えるとされていた。
獣たちは普段は床下などに潜んでおり、人に取り憑くときは姿を見せずに動き回るが、春先には畑などに群れて遊ぶ姿が見られることもあるという。75匹の群れの中には医者役や按摩役、祈祷役を務める者までいて、仲間が病めば互いに看病し合い、たとえ殺されても体の一部でも残っていれば生き返るとされる。その鳴き声はカエルの声によく似ているとも言われる。供物として小豆飯を絶やすと飼い主の家族にまで祟りが及ぶといい、この獣に恨まれればたちまち取り憑かれるとも語られている。
- 広まり方
- 1922年の『民族と歴史』に掲載された後藤捷一「備後三次地方の外道」に記録がある。
- 地域
- 広島県三次市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ