げどもち
ゲド持
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 短期間で財を築いた家はゲド持と噂を立てられ、その家の稲を盗んだ者が心を乱してゲドに噛まれると訴え、縁組も忌避されたという。
- 細部
- 邑南町では、短い期間で急に財をなした家がゲド持と呼ばれ、周囲から警戒される風潮があったと伝わる。あるとき、ゲド持の家の田から刈り入れ前の稲を持ち去った者がいたが、それからほどなくして正気を失い、どこそこの家のゲドが自分のもとに現れて噛みつくのだと口走るようになったという。ゲドの姿は常人の目には映らないとされるが、取り憑かれた本人には猫ほどの大きさで黒みがかった褐色の毛をした生き物として見えると語られている。ゲド持の家と縁組をすると、ゲドの一部が分かれて嫁ぎ先や婿入り先にも憑くようになるとされ、そうした家との縁組は避けられていたという。
- 広まり方
- 1922年刊『民族と歴史』に倉光清六が憑物にまつわる話として報告したもので、石見地方の憑き物筋に関する言い伝えの一つに数えられる。
- 地域
- 島根県邑南町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ