やつしろのかっぱとうできりこうやく
八代の河童と腕切り膏薬
国内
未確認生物
- どんな話か
- 河童の腕を切った老人が膏薬の製法を教わった話と、藁人形が河童の起源になったという二つの言い伝え。
- 細部
東陽町に伝わる話では、ある老人の家の厠に河童が姿を現したため、老人はとっさにその腕を切り落としてしまった。腕を返してほしいと乞う河童に対し、老人は伝統の膏薬の作り方を教えてもらう代わりに腕を戻してやったという。さらに、川岸には石の塔を建てさせ、その塔が朽ち果てるまでは子供を川に引き込まないという約束を河童に守らせたと語られる。この由来にちなむ薬が種山の河童膏薬と呼ばれるものである。
一方、日奈久町にはガワッパの起源そのものについての話も伝わる。ある社を造営する際に人手が足りず、殿様が藁で人形を作り魂を吹き込んで工事にあたらせたところ、工事が終わったあと人形たちは食べ物がなくて困り、殿様に食料を求めた。すると人間の尻を食べればよいと言われ、それ以来そうした習性を持つようになったものが河童の始まりだとされている。
- 広まり方
- 1985年の『季刊人類学』所収、奥野広隆「山にのぼる河童」に記録がある。
- 地域
- 熊本県八代市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ