さつませんだいのすもうとたたりのがらっぱ
薩摩川内の相撲と祟りのガラッパ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 薩摩川内市川内地方の水辺に伝わるガラッパ(河童)の多様な言い伝えで、正体論争や相撲、悪戯、祟りと供養の話が数多く語られている。
- 細部
川内地方にはガラッパ(河童)にまつわる話が数多く伝わっている。鳴き声の主はトラツグミという鳥ではないかという説がある一方、姿を見た者はなく正体不明の水の妖怪だとする語りも根強く、両方の見方が並び立っている。馬のたてがみを固く結んだり投網に紛れて逃げたりといった悪戯の話のほか、夜道を自転車で走る人について来て家までついてきたという話、川辺で相撲を挑まれて負け続けた人が病に倒れて亡くなったという話もある。
仏壇に供えたご飯を食べさせてから川に行けば引き込まれずに済むという魔除けの作法や、ガラッパに切り取られた手が代々の家宝として伝わる家の話、領主の娘や稚児が水に落ちて命を落としたことから河童の仕業とされ観音や木像を祀って鎮めた由来なども語られている。河童に祟られて頭痛や発熱に見舞われた者が法者(祈祷師)に祓ってもらって治ったという話も繰り返し登場し、ガラッパは人々の暮らしの中で恐れと親しみの両方を向けられる存在として伝えられてきた。
- 広まり方
- 1982年および1984年の『鹿児島民俗』に掲載された山田慶晴「川内のガラッパ」「川内のガラッパ(後編)」「カッパの手」に多数の記録がある。
- 地域
- 鹿児島県薩摩川内市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ