いぶすきのひがんにおうらいするがらっぱ
指宿の彼岸に往来するガラッパ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 指宿でガラッパと呼ばれる河童は、春秋の彼岸に山と海を行き来し、水死者に取り憑いたり人を化かしたりすると語られる。
- 細部
- 指宿地方では河童をガラッパと呼び、ヒョウヒョウという独特の鳴き声を上げながら年に二度、川筋を伝って山と海の間を移動すると言われる。西風の吹く春の彼岸には海へ下り、秋の彼岸には山へ戻っていくという。人を動物の姿に変えて水中へ引き込む力があるとされ、水死体にはガラッパが憑いていて、そのまま遺族の家までついてくるとも語られた。ただし犬を苦手とするため、家に犬を飼っていれば入り込めないという。ある山小屋の老人が雨の晩に鳴きながら通るガラッパを小屋に入れて暖めてやったところ、次第に自分自身がガラッパの姿に変わってしまったという戒めの話も伝わる。
- 広まり方
- 1954年の『薩南民俗』掲載、山野英代「河童」にまとめられた記録である。
- 地域
- 鹿児島県指宿市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ