がおろ
ガオロ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 上宝町では河童をガオロと呼び、川に人を引き込む一方で、正体を明かして接骨薬や生魚を届けるなど恩を返す話も多く伝わる。
- 細部
上宝町では河童のことをガオロと呼び、数多くの言い伝えが残っている。新暦7月15日の蚕供養と虫追いの日には川へ行ってはならないとされ、これはガオロが人目を避けて身を引く日だからだという。瓜を食べてすぐに泳ぐと尻を抜かれる、キュウリを食べてすぐ川で遊ぶと引っ張られるといい、尻の穴から腸を引き抜かれるとも恐れられた。恩返しの話も多く、馬について来たガオロが秘伝の接骨薬を教える代わりに見逃してもらったといい、その秘法は近年まで伝わっていたという。
厩まで追ってきた別のガオロは、客があるときに橋の上へ丼を置けば生魚を入れると約束したが、ある時客の数より多く丼を並べたところ、以後は魚が届かなくなった。淵で馬を洗う男に対しては、ガオロが馬を引き込もうとして逆に馬に引き上げられ、家まで連れて来られたところを助けてやったという話もある。一方で、水面に浮かぶオオアシを拾おうとした女とその子供が渕に引き込まれたり、帽子を拾おうとした母子がガオロに引っ張られて子持ち淵と名付けられたりと、命にかかわる話も少なくない。大正初期の干ばつで虚空蔵への雨乞いをした折には、川でもがいて沈んだ男がガオロに引かれたのだと語られている。
- 広まり方
- 1958年および1980年の『民俗採訪』掲載、國學院大學民俗学研究会・国学院大学民俗学研究会「岐阜県吉城郡上宝村」に記録されている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ