がん
雁
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 豊田市足助町で童の牛吉が誤って射殺した鴈のつがいの嘆きに苦しみ出家し、23年後に自ら予言した命日に死んだという因縁話。
- 細部
- 豊田市足助町にまつわる話である。三河国足助村に牛吉という子どもがいて、あるとき何の気なしに弓を放ったところ、狙ったわけでもないのに矢が逸れて飛んでいた鴈に当たってしまった。仕留められた鴈はそのまま料理され、人々に食べられてしまう。ところがそれから、命を落とした鴈の連れ合いが夜な夜な牛吉の夢枕に現れては、雄の鴈をどうか弔ってほしいと泣いて訴えるようになった。この出来事を悔いた牛吉はやがて僧となり、二十三年の歳月が過ぎたころ、今年の九月に自分は命を終えると里の人々に告げた。すると本当にその言葉のとおり、かつて鴈が命を落としたのと同じ九月二十三日に牛吉は世を去った。奇しき因縁として語り継がれている。
- 広まり方
- 1975年刊行の『日本随筆大成』第一期に収められた西村白鳥の随筆『煙霞綺談』に語られている。
- 地域
- 愛知県豊田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ