ふるつばきのれい
古椿の霊
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 老いた椿の木に精霊が宿って怪異をなすとされる伝承の総称。美女に化けて人を惑わすとも語られる。
- 細部
- 老いた椿に精霊が宿り、怪木となって人を惑わす伝承で、鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』にも描かれている。秋田県にかほ市象潟の蚶満寺では、樹齢700年とされる古椿が深夜に悲しげな声を発し、数日後に寺で不幸が起きたため「夜泣き椿」と呼ばれ、七不思議に数えられる。岐阜県大垣市では、発掘した古墳の祟りを鎮めるため植えた椿が「化け椿」となり、夜道で美女に化けて光った。山形県には商人を蜂に変える「椿女」の怪談も記録されている。
- 広まり方
- 花が落ちる椿の縁起の悪さと結びつき、各地で独自の怪異譚として語られた。
- 地域
- 秋田県・山形県・岐阜県など各地
- 年代
- 江戸時代(1779年頃『今昔画図続百鬼』)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ