はぎのふなだまがならすしけのまえぶれ
萩の船霊が鳴らす時化の前触れ
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 船に宿るとされる神で、夜になると虫の鳴き声に似た音を立て、しけの前触れとして漁師に恐れられた。
- 細部
- 三見浦などの漁師の間では、フナダマサマが夜になるとチッチッチッチッという、虫が鳴くのに似た音を立てると言い伝えられていた。年配の漁師はこの音をオイサミと呼び、日中には決して聞こえないものとした。船が港に停まっているときも、網を引いているときも、走っているときも、場所を選ばず聞こえてきたという。とりわけ船べりのあたりから盛んに音がするときは、まもなく海が荒れる兆しとされた。しかし発動機が船に積まれるようになってからは、この音を耳にすることがなくなったと語られている。
- 広まり方
- 2002年の『山口県史 資料編民俗1 民俗誌再考』所収、清水満幸「北浦の漁民信仰-萩市三見浦のフナダマ信仰について-」に記録がある。
- 地域
- 山口県萩市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ