ふな
鮒
国内
未確認生物
- どんな話か
- 美郷町では稲作期の田の水口付近にすむ鮒や鯰の稚魚、めだかの類を、サンバイサンに縁のある生き物として捕らずに残す風習が伝わる。
- 細部
- 美郷町に伝わる、田の生き物をめぐる禁忌についての話である。稲作がさかんになる時期、田んぼへ水を引き込む水口のあたりには鮒や鯰の稚魚、めだかといった小さな生き物の姿が見られるようになるが、これらはサンバイサン(田の神)に付き従う存在とみなされており、決して捕らえてはいけないという言い伝えが守られてきた。稲の実りを支えるサンバイサンへの敬意から、身近な小さな生き物にまで手を出さずに見守るという形で、信仰が日々の暮らしの中に息づいていたことがうかがえる。
- 広まり方
- 1961年発行の『日本民俗学』に横山登美子が「異類求婚譚における田螺」の中で紹介した事例で、田の神信仰にまつわる禁忌の聞き取りをもとにしている。
- 地域
- 島根県美郷町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ