ふえふきがわのやまめ
笛吹川の山女魚
国内
未確認生物
- どんな話か
- 空腹で川浦を訪れた弘法大師が老婆の粟粥入り山女魚を川に放って蘇らせ、以来山女魚に紅い粟粒が残るという話。
- 細部
- 弘法大師が空腹を抱えて笛吹川の上流にある川浦の地までたどり着いたときのことである。通りかかった家では老婆が粟粥を炊いていて、大師はその粥を分けてもらえないかと頼んだ。しかし老婆は、粥の中にヤマメを入れてしまってあるのでなまぐさく、差し上げるわけにはいかないと答える。すると大師は、その魚は川に放してやれば生き返るからと告げ、すでに煮えていた山女魚を手に取って川へ入れてみせた。するとどの魚も命を吹き返し、体に粟粥をまとわせたまま泳ぎ去っていったという。この出来事以来、笛吹川で獲れる山女魚の体には紅色の粟粒のような斑が見られるようになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1961年の甲斐路『甲州の伝説1 笛吹川』(竹川義德)に記録がある。
- 地域
- 山梨県山梨市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ