ふちのぬし
淵の主
国内
未確認生物
- どんな話か
- 糠淵の主とされる小蛇が材木を咥えて泳ぐ姿を見た人夫たちは、次々に熱病で倒れたという。
- 細部
- 糠淵と呼ばれる淵には、古くからこの淵の主が棲んでいると言い伝えられてきた。明治の初め頃のこと、川で材木を運搬する作業の一環としてこの淵に材木を流し入れたところ、一匹の小さな蛇が忽然と姿を現し、流された材木を口にくわえたまま悠然と泳ぎ回ったのだという。この不思議な光景をたまたま目にしていた者たちの間で、間もなく熱病が広がり始め、しまいにはその場にいた人夫のほぼ全員が高熱で床に伏せる事態にまで至ったと伝えられている。姿を見ただけで害を及ぼす淵の主の力を物語る話である。
- 広まり方
- 出典は『民族』1928年掲載、早川孝太郎「河童俗伝」。
- 地域
- 愛知県新城市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ