えのき
エノキ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 殿様への献上のため切ろうとしたエノキの巨木が一晩で元通りになり、灰を混ぜてようやく伐採できたという話。
- 細部
- 長岡市の折渡には、かつてわずか六戸しかなかった頃から何百年も生き続けてきた大きなエノキがあったという。この村の大尽であった一左衛門が、殿様への献上品にしようとこの木を伐ることにしたが、伐った翌朝になるとなぜか斧くずが消え、木は元どおりの姿に戻っていた。ある晩、一人の六部がエノキの下で夜を明かしていると、山じゅうの木々がエノキの見舞いに集まってくるのを目にする。エノキは、人間は愚かだから気づかないが、斧くずに灰を混ぜれば元に戻らなくなるのにと語っていた。翌朝六部がこの話を村に伝えたところ、その日から斧くずに灰を混ぜるようになり、エノキはついに切り倒されてしまったという。
- 広まり方
- 『新潟県史 資料編22 民俗1』(1982年)所収、水沢謙一の記録による。
- 地域
- 新潟県長岡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ