くれしのぶつぜんのめしでえんこうたいさん
呉市の仏前の飯で猿猴退散
国内
未確認生物
- どんな話か
- 海辺の田で相撲を挑んできた猿猴は、仏前の飯を食べた相手には敵わず退散したという言い伝え。
- 細部
蒲刈島に伝わる猿猴の話である。ある人が海岸近くの田へ出かけたところ、猿猴に出くわし、そのまま相撲の勝負を挑まれた。その場では決着がつかず、いったん家へ戻って仏壇に供えてあった飯を口にしてから再び相対すると、猿猴のほうから今日はとてもお前には敵わないと言い残して立ち去っていったという。この生き物には頭の上に皿を載せているという特徴があり、その皿に水をたたえていなければ十分な力を発揮できないのだと伝えられる。
さらに恐ろしいことに、人間の肝を竜宮へ持参すれば位が上がる仕組みになっているため、隙あらば人の肝を奪おうと狙っているのだという。遊戯めいた相撲の誘いの裏に、命に関わる目的が潜んでいる点が、この猿猴の話の恐ろしさを物語っている。
- 広まり方
- 1982年の『広島民俗』所収、原田三代治「上蒲刈島宮盛の民俗(3)―『原田トシノ』ノート拾遺―」に記録されている。
- 地域
- 広島県呉市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ