まつやましのえんこみずいりきんき
松山市のエンコ水入り禁忌
国内
未確認生物
- どんな話か
- 忽那諸島で語られる水の怪で、決まった日に人を水へ引き込み、馬まで狙ったとされる。
- 細部
- この島々では暦の上の特定の日に水へ入ることが強く戒められた。七月七日の海はエンコが出るとして遊泳を止めさせたが、二神ではむしろ泳ぐよう勧めたといい、島ごとに扱いが分かれていた。睦月では十二月一日の師走入りを避ける日とした。粟井では泳いでいた者が行方知れずになり、村総出の捜索の末に尻を抜かれた姿で見つかったといい、エンコの仕業として恐れられた。一方、馬を海で洗っていた孫兵衛のもとにも現れて馬を沖へ引こうとしたが、馬は逆に山手へ走り去り、捕らえられたエンコは二度と悪さをしないと誓って命を許されたと語られる。
- 広まり方
- 1968年の『あゆみ―忽那諸島の民俗―』(森正史監修)の各章、1985年の『伊予の民俗』所収の佐々木正興「伊予の妖怪変化」、1983年の『愛媛県史』所収の同著者による憑きもの・妖怪伝承の記述に見える。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ