はぎのしりをぬくかっぱえんこ
萩の尻を抜く河童エンコ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 川や海に棲む河童状の妖怪エンコの話。相撲を好み尻を抜くとされ、節句生まれの子供が狙われやすいという。
- 細部
川や海に棲むとされる河童のような妖怪で、相撲を挑むことを好み、人の尻から生気を抜き取るという。その足跡は五、六歳の子供のものに似ており、雪の積もった朝に山へ入るとよく見かけると伝わる。節句に生まれた子供は狙われやすく、なかでも端午の節句生まれは危ういとされた。ある話では、エンコが馬を川へ引き込もうとして反対に川岸まで引きずられ、頭に載った皿の水がこぼれて力を失いぐったりしていたが、皿に水が戻ったとたん息を吹き返し、そのまま馬を川に引き込んでしまったという。
また、若い頃に墓地のそばの海からエンコが上がってくるのを見た者もあり、頭はタコを捕る際に使うかごを伏せたような形で水をたたえていたと語る。相撲をとる際には、エンコが人の動きをまねる性質を利用して、わざと転ぶなどして頭の水をこぼれさせれば勝てるのだという。
- 広まり方
- 1933年の『島』所収、桜田勝徳「長門六島村見聞記(下)」、1976年の『常民』所収、中央大学民俗研究会「山口県阿武郡福栄村紫福地区調査報告書」、および2002年刊『山口県史資料編民俗1民俗誌再考』所収、瀬川清子「島と海の民俗:見島見聞」に記録がある。
- 地域
- 山口県萩市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ