えながくれ
柄長呉れ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 海から現れて柄杓をせがみ、渡すと海水を汲み込んで船を沈めるため、底なしの柄杓を備えたという。
- 細部
- 下波村で語られる海の怪である。柄長呉れと呼ばれるものが波間から姿を現し、柄杓をくれ、と船に向かって声をかけてくる。求めに応じてそのまま渡してしまうと、それで海水をすくっては船に注ぎ込み、ついには沈めてしまう。そこで船乗りたちは、あらかじめ底を抜いた柄杓をひとつ積んでおき、いざというときにはそれを手渡すことにしていた。断るのではなく、役に立たない物を与えて切り抜ける知恵が語りの核になっている。
- 広まり方
- 1975年の『伊予の民俗』に載る山口常助の北宇和郡下波村聞書に記録がある。
- 地域
- 愛媛県宇和島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ