えきと
疫兎
国内
未確認生物
- どんな話か
- 安政6年晦日、公方様へ進呈された英国船が夜中に人を残さず消え、疫病をもたらす疫兎を放ったのではと噂された。
- 細部
- 安政6年8月晦日の日記には、江尻(現在の清水区)に住む人物から聞いた話として、こんな噂が書き留められている。イギリス船が将軍家に大船を一隻献上したのだが、その夜更けに乗員たちは進上した船だけを残していずこかへ去ってしまい、船内には衣類ばかりが取り残されていたという。人々はこの不可解な出来事について、もしやこの船には外国の疫兎という災いをもたらす生き物が封じ込められており、それを日本国内に放って逃げ去ったのではないかと語り合った。
- 広まり方
- 1995年刊『静岡県史 別編Ⅰ 民俗文化史』所収、高橋敏「死の恐怖と妄想」に記録がある。
- 地域
- 静岡県富士宮市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ