えいじ
嬰児
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 堕胎薬で富を得た京の女医が病んだ際、数百の嬰児の霊に脳を噛まれると口走り、殺めた胎児への報いだと自ら罪を認めて死んだという。
- 細部
- 京の都で白牡丹と呼ばれた女医は、堕胎を促す薬を商って財を成していたという。ところがある時病の床に就くと、頭の中が激しくうずき、頭部までもが腫れ上がるという異様な症状に苦しめられた。この時女医は、数えきれないほど多くの嬰児が自分の脳に噛みついていると口走ったと伝えられる。かつて毒薬で数多くの胎児の命を奪ってきた自分への報いであると悟った女医は、術の秘伝を記した書物をすべて焼き捨てて後世に伝えぬよう言い残し、周囲に己の罪を詫びてほしいと願いながら息を引き取ったという。
- 広まり方
- 日本常民文化紀要2000年掲載、松崎憲三「堕胎(中絶)・間引きに見る生命観と倫理観-その民俗文化史的考察-」に紹介されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ