えびす
恵美酒
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 築城のため移された恵美酒神の祠が、廃城後に下人へ憑いて元に戻すよう求め、竹林を枯らして証を立てた話。
- 細部
- 阿州和食の地に古くからあった恵美酒神の祠は、築城を理由によそへ移されてしまう。ところが一国一城の定めによってその城は取り壊され、跡地は阿州殿の家臣・山田織部の領地となった。すると山田家に仕える岡作兵衛のもとにいた下人に恵美酒神が乗り移り、「城主のためだからこそ移築を許したのに、城がなくなった今は元の場所に戻してほしい」と訴え出た。信じない作兵衛が下人を打ち据えると、下人は自分の言葉が本当かどうか疑うならば三日のうちに竹林を枯らしてみせると告げ、実際に竹林が枯れてしまったため、祠は元の場所へと戻されたという。
- 広まり方
- 1974年の『日本随筆大成第二期』所収、神谷養勇軒「新著聞集」に記録がある。
- 地域
- 徳島県那賀町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ