どうつうさん
道通さん
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 多度津の道通さんは恨みから送られる呪いの蛇神とされ、粗末に扱うと祟る一方、願をほどけば病から救われもしたという。
- 細部
- 多度津町では、道通さんと呼ばれる蛇の姿をした霊が人の恨みによって差し向けられることがあると伝えられている。ある話では、結婚させてもらえなかったことを恨んだ者がおばあさんのもとへ道通さんを送ったところ、夜になって蛇が部屋に入り込み、やがてクモの姿に変わった。おばあさんは小便を浴びせて追い払ったが、そまつに扱われた道通さんは怒り、送った本人の家族を次々と不幸に見舞ったのだという。別の話では、ナンキン虫に噛まれた傷からばい菌が入り足が腫れて歩けなくなった人が、大きな蛇が枕もとで寝ている夢を見た。母に相談したところ、かつて道通さんに願をかけたまま願ほどきをしていなかったことが分かり、二人で願ほどきに出向いたところ、帰り道にはもう歩けるようになっていたという。
- 広まり方
- 1990年の『香川の民俗』に石崎洋司・敬子が発表した「高見島の伝承」に記録がある。
- 地域
- 香川県多度津町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ