どくじゃ
毒蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 国主の妾を引き込んだ池の毒蛇を、焼き石を七日七夜投げ込んで退治したという由来譚。
- 細部
- 桜村の池の社と呼ばれる二つの池には、毎年8月彼岸の中日の午の刻に赤飯を盛った半切り桶を泳ぎ達者な者が池の中ほどまで運んで手放す習わしがあった。手放すと池の水は渦を巻き、桶は水中へ沈んでいく。この習わしの由来として、昔ある国主がこの地に入国したばかりの頃、妾を連れてこの池のほとりで遊んでいたところ、にわかに波が立って妾が池に引きずり込まれてしまったという話が伝わる。怒った国主は焼いた石を七日七夜にわたって池に投げ込ませ続け、ついに牛のような頭に黒い鱗、白い角を持つ毒蛇が死んで浮かび上がった。一方でこの主は肥後の阿闍梨皇円の霊魂が入ったものだとも語られている。
- 広まり方
- 1976年刊『日本随筆大成第一期』所収、大朏東華「斉諧俗談」に記録がある。
- 地域
- 静岡県御前崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ