できししゃのそせいほう
溺死者の蘇生法
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 川で溺れて息の絶えかけた者は、唐傘の骨を燃やした火で体を温めれば息を吹き返すと伝えられた。
- 細部
- 富郷では、川で溺れて生死の境をさまよう者を助けるための手立てが語られていた。ただ火を焚いて温めればよいのではなく、燃やすものが唐傘の骨でなければならないとされる。その火で体を温めると、止まりかけていた息が戻るというのである。ありふれた道具の一部にあえて限定するところに、実用の手当てというよりも呪術的な処置としての性格が強くうかがえる。水に奪われた命を、傘という雨をしのぐ道具の骨で取り戻すという対応関係も興味深い。
- 広まり方
- 1984年の『愛媛県史』第八章第三節、河野正文による「死と衣服」の項に記録がある。
- 地域
- 愛媛県四国中央市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ