だいじゃぼう
ダイジャボウ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 東秩父村に伝わる巨人ダイジャボウ(アカボウサマ)の伝説で、背負ってきた山を置いて富士山と浅間山を、笠を置いて笠山を、粥を煮て粥煮田峠と釜伏山を、箸を立てて二本木峠を作ったと語られている。
- 細部
東秩父村に伝わる巨人ダイジャボウ、あるいはアカボウサマにまつわる地形創造の伝説である。この巨人はある時、いずこからか大きな山を運んできて地に置いたといい、これが富士山になったという。その際に運搬に使ったモッコから土がこぼれ落ちてできたのが浅間山であり、浅間山から立ちのぼる噴煙はこの時のほこりだと語られる。また、かぶっていた笠を置いた跡が笠山になり、荒川の水を口に含んで吹きかけたことで霧がかかったところが大霧山になったという。
粥を食べた場所は粥煮田峠と呼ばれ、粥を煮た釜を伏せて置いた跡が釜伏山になったとも伝わる。さらに二本の箸を立てた跡は二本木峠となり、腰を下ろした場所は休石と呼ばれている。ダイジャボウが残したとされる足跡は、大霧山の頂や粥煮田峠のふもとに今なお見ることができるという。また二本木という地名は、日本武尊が携えていた箸を投げ捨てたところ、それが芽吹いて二本の杉の巨木に育ったことに由来するという説も語られている。
- 広まり方
- 1975年刊行の『秩父民俗』に田中正明が寄稿した「東秩父旧槻川杓の民俗」(四)に記録されている。
- 地域
- 埼玉県東秩父村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ