だいじゃ
大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- つるぎ町には後家に通う美男子や炭焼きの前に現れる大蛇など、複数の大蛇にまつわる話が伝わっている。
- 細部
- つるぎ町に伝わる大蛇の話である。ある後家の家には毎晩美男子が通ってきていたが、不審に思った後家がその男に鉄の針を刺したところ、男は池の淵へ逃げて行き、数日後にはそこで大蛇の死体が見つかった。後にその後家には子ができたが、生まれてきたのは大量の蛇であったという。また別の話では、炭焼きをしていたおじいさんが木の倒れる音を聞き、うさぎが来たのかと鎌を構えて待っていたところ、現れたのは直径25センチもの大蛇であった。にらみ合いの末に鎌を振り上げて睨みつけると大蛇は逃げていったが、おじいさんは小屋に戻ったときには顔が土色になっていたという。さらに、山を焼いてそばを作っていた兄弟の話では、直径25センチの大蛇が出るという山で、兄は大蛇に出くわして逃げ帰ったが、力自慢の弟は立ち向かい、皮が固くて仕留められないまま家に戻った。兄たちは弟が大蛇に食われたと思い込み、提灯を灯して探し回ったという。もう一つの話では、魔物退治に出た男が百姓屋に逃げ込み、そこで老婆に化けていた大蛇を討ち取るが、その老婆の息子に人殺しと誤解されて攻め殺されてしまう。男の妻もその死を悲しんで自ら命を絶ち、その呪いのために上内田には富豪の家が生まれないのだという。
- 広まり方
- 1949年の『阿波民俗』所収、多田伝三「美馬郡八千代村の伝説その三」、1987年の『四国民俗』所収、石崎敬子「一宇村の昔話と村話」、1993年の『香川の民俗』所収、谷原博信「土器川の民俗」に、それぞれの大蛇の話が記録されている。
- 地域
- 徳島県つるぎ町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ