だいじゃ
大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 根池に棲む蛇や男を食った蛇渕の大蛇、神明様の使いだったという尾の欠けた大蛇など、大蛇にまつわる複数の言い伝え。
- 細部
- 根池と呼ばれる池には不思議な言い伝えが数多く残っている。池のほとりの祠に住むという蛇に祈って石を投げ入れると雨が降るとされ、その一方でこの池の鯉を捕って口にした者は正気を失ったり事故に遭ったりするという。あるとき池に火薬を投げ込んだ者があり、驚いた大蛇が姿を現したが、火薬を投げ込んだ本人はそれから頭がおかしくなってしまったと伝わる。この池はどれほど日照りが続いても水が涸れず、どれほどの大雨でも水が濁ることがないのだという。また別の場所にも、蛇渕という淵にまつわる話がある。二人の男がこの淵でカワウソの巣を見つけて捕まえに向かおうとしたとき、一人が仲間を出し抜こうと考え、藁で作った偽物の大蛇をこっそり仕掛けて他人を近寄らせないようにしたうえで、単独で捕獲に出かけた。すると本物の大蛇が姿を見せ、その男は蛇の餌食になってしまったのだという。以来、この淵には蛇が棲むと言い伝えられている。さらに、ある年寄りが神社の裏手を歩いていたとき、一匹の大蛇が這っていくのに出くわしたことがあった。あまりの恐ろしさに鳥肌が立ったが、大蛇が三年間はこの出来事を誰にも話さないでほしいと告げると、そのまま去っていったという。その大蛇は尾の先が切れており、丸に太いという文字が刻まれていたが、それは神明様の御神紋そのものであったため、この大蛇は神明様のお使いだったのだと分かったと語り伝えられている。
- 広まり方
- 1957年の民俗採訪『愛知県東加茂郡下山村』(國學院大學民俗学研究会)、および1943年の『民間伝承』掲載の石の仏様、其他(愛知県岩倉町)に記録がある。
- 地域
- 愛知県豊田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ