だいじゃ
大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 弓の名人が大蛇を退治する話で、娘の偽りの呼び声に惑わされず討ち、別の話では釣鐘をかぶった大蛇を矢で仕留めたという。
- 細部
- 香川県高松市に伝わる大蛇退治の話である。塩江町でのこと、弓の名人が大蛇を討とうと出向く道すがら、見知らぬ娘が現れて、母が亡くなったから急いで帰るようにと告げた。不審に思いながらも家に戻ってみると、そのような出来事はなく、娘に心当たりのある者もいなかった。翌日も同じように呼び止められたが、今度はその声に耳を貸さず、そのまま進んで大蛇を退治したという。また別の言い伝えでは、弓の腕前で知られる別子八郎という武士が、お殿様から大蛇を討つよう命を受けた。矢を射かけても、大蛇が釣鐘をかぶっていたために体を貫くことができず、最後の一矢がようやく命中して大蛇は姿を消した。持ち帰った釣鐘は城下で「国分寺へ帰る」と鳴り響いたため、国分寺へ返されたという。香川町の百々淵に住んでいた大蛇についても同様の話が伝わり、観世音菩薩に願をかけて臨んだ別子八郎が隙を見て最後の矢を放ち仕留めると、その日から丸一日大雨が降り続いたと語られている。
- 広まり方
- 1933年の『中国民俗研究』所収、島村知章「讃岐仏生山町の民俗」、1993年の『香川の民俗』所収、中原耕男「讃岐の暮らしいまむかし」、1995年の『四国民俗』所収、同氏「讃岐の暮らしを見る」に、それぞれ記録がある。
- 地域
- 香川県高松市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ