しょうないのむすめにとついだぬまのおろち
庄内の娘に嫁いだ沼の大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 狩川の長者の娘に嫁いだ若者は沼の主の大蛇で、正体が明かされたのち娘は無数の蛇を産んで死んだという話。
- 細部
庄内町の狩川に伝わる話。かつてこの地に千貫長者という富豪がいた。ある夜、身なりの立派な若者が訪ねてきて長者の娘と恋仲になり、娘はやがて子を身籠るが、月満ちても産まれる様子がなく、あらゆる手当てをしても効果がなかった。困っていたところに六部が現れ、娘を救うには屋敷の松の木にある鳶の卵を取って飲ませるしかないと告げる。長者が婿となった若者に松へ登らせると、若者は鳶にさらわれて空から地面に叩き落とされてしまった。
すると六部は、自分はかつてその若者に助けられた蛙であり、婿に化けていたのは自分を食おうとした大蛇で沼の主だったのだと明かし、蛙を襲った恨みを晴らすために婿となっていたのだと語った。正体を失った婿は大蛇の姿に戻っており、産気づいた娘はその後、数えきれない蛇を生んで命を落とし、六部もどこかへ消えてしまったという。
- 広まり方
- 1975年の『季刊民話』に掲載された大友義助・武田正「最上川物語」に記録がある。
- 地域
- 山形県庄内町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ