だいじゃ
大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 滑川町に伝わる話で、不思議な力を持つ娘がお堂にこもって雨乞いをし、若者が禁を破って覗くと頭が二つの大蛇の姿となって天へ昇り、大雨が降った。村人は娘を竜神として祀ったという。
- 細部
埼玉県滑川町に語り継がれてきた伝説である。むかし、年老いた男とその娘が暮らしており、娘には人並み外れた不思議な力が備わっていた。ある年のこと、長い日照りに村じゅうが困り果て、人々は娘のもとへ出向いて、雨を降らせてくれるよう頼み込んだ。「七日七晩は決してお堂に入らないように」とだけ言い残した娘は、そのままお堂の中にこもってしまう。しかし一人の若者がこらえきれずに、こっそりお堂の中を覗き見てしまった。
目にしたのは、頭を二つ持つ巨大な蛇の姿だった。大蛇は若者と視線が合うと、そのまま天高く駆け上っていった。程なくして天候は一変し、激しい雨が三日三晩にわたって降り注いだ。村人たちはこの出来事から、娘の正体を竜神であったと悟り、沼のほとりに両頭庵という堂を建立して手厚く祀ったと伝えられている。
- 広まり方
- 1986年刊行の『新編埼玉県史 別編2(民俗2)』第十二章第二節「神」に、根津富夫による記録として収録されている。
- 地域
- 埼玉県滑川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ