だいじゃ
大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 娘のもとへ通う怪しい若者の袴に母が針と糸を縫い込むと大蛇の正体が露見して絶命し、菖蒲湯で娘と生まれた子を清めたという由来譚。
- 細部
- 両親と娘の三人で暮らすある家に、夜な夜な娘のもとへ通ってくる若者が現れるようになった。どこか常ならぬ気配を漂わせるその若者を、母親は怪しく思う。ある夜、娘の部屋を訪れた若者に湯茶をふるまうふりをして、母親は着物の袖に忍ばせていた針と長い糸を取り出し、若者の袴にそっと深く縫いつけた。すると若者は苦しげな表情を浮かべながら、そのまま姿を消すように立ち去っていった。翌朝、両親が親類とともに残された糸をたどっていくと、その先は大昔に造られたという古い池にたどり着いた。池の中では、袴に縫いつけられた針と糸によって大蛇が苦しんでおり、やがてそのまま息絶えてしまったという。その後、娘はやがて子を身ごもり出産したが、生まれた子の周りには小さな蛇がたくさん這い回るようになった。そこで娘と赤子を菖蒲湯に入れ、家の周りにも菖蒲を並べて置いたところ、蛇はすっかり姿を消し、娘の体も健やかになったと伝えられている。
- 広まり方
- 1986年の『みなみ』に掲載された山下ふさゑ「会員のたより・昔話による菖蒲湯の由来(師崎)」に記録がある。
- 地域
- 愛知県南知多町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ