まつかわのきりをはくだいじゃ
松川の霧を吐く大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 淵から霧を吐いて城を守った大蛇が射殺され、まもなく城が落ちたという台城の伝説。
- 細部
- 天正十年、織田方が武田方を攻めるためこの地へ迫ったとき、台城の下手にある淵から大蛇が霧を吐き出し、城全体が濃い霧に覆われた。寄せ手は狙いを定められず攻めあぐねたという。やがて霧の出どころが淵に棲む大蛇だと知られ、淵へ矢を射込み続けてついに大蛇を仕留めた。それきり霧は立たなくなり、城は間もなく落ちた。以後この城は大蛇ヶ城と呼ばれるようになったと伝えられる。合戦の勝敗を水辺の主の生死に結びつけて説明する、地名由来を兼ねた伝説である。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承、城と屋敷の伝説の項に収められている。
- 地域
- 長野県松川町
- 年代
- 安土桃山時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ