けせんぬましのだいじゃをしりぞけるたばこ
気仙沼市の大蛇を退ける煙草
国内
未確認生物
- どんな話か
- 気仙沼各地に伝わる大蛇の話。鉄砲や煙草で追い払われる一方、時化の船を岸へ導く救いの話も残る。
- 細部
気仙沼には大蛇をめぐる話がいくつも残されている。ある名高い猟師が大蛇を仕留めると大水が起こり、蛇は姿を消して山奥へ消えていったが、その後この猟師の血筋は代々左目を患うようになり、蛇が消えた山へは足を踏み入れぬ習わしとなった。また田束山で山菜採りをしていた者の前に大蛇が首を持ち上げて現れたが、蛇が煙を嫌うと聞いていたので煙草に火をつけたところ退散したといい、これにちなんで山仕事には必ず煙草を持参するようになったという。
海に出た漁師が沖合で轟く音を聞き鯨かと思って目を凝らすと大蛇で、櫓を櫂に持ち替えれば蛇が怖じ気づくという言い伝えどおりにしたら蛇は退いたが、代わりに大蛇が起こした高波で船はクガサマ山まで流されてしまった。別の漁師が時化に遭った際には、田束山の神の使いとされるこの大蛇が船を引いて岸まで送り届けてくれたとも語られる。
- 広まり方
- 1934年の『ドルメン』誌に菅野青顔「亀山に登らぬ一族」として、また1982年刊『小泉の民俗―宮城県本吉郡旧小泉村―』所収、東洋大学民俗研究会の口承文芸調査にも複数の話が採録されている。
- 地域
- 宮城県気仙沼市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ