そこぬまだいみょうじんのだいじゃ
底沼大明神の大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 殿様の行列の前に姿を見せた大蛇を神として祀ったのが底沼大明神の始まりで、以来大蛇の目撃は凶事の前触れとされた。
- 細部
殿様が椛口という場所を通りかかった際、木の上で大蛇が口を開けているのを見て「引っ込め」と一喝したところ、大蛇はすっと姿を消したという。これはただの生き物ではなく神に違いないと考えた殿様は、その場に社を建てて祀った。これが底沼大明神の起こりである。別の伝えでは、南部藩の殿様が並木松を通った際に木の上の大蛇を見かけ、帰り道にも再び現れたため「出迎えはありがたいが、あまりに神々しいのでもう出てくれるな」と告げて祀ったともいう。
時代が下った戦時中には、出征した息子の無事を願う3人のお婆さんが底沼大明神を訪れたが、そのうち1人だけに柿の木のような色をした大蛇が沼から頭をもたげる姿が見えてしまい、恐ろしさに願掛けができなかった。大蛇を見なかった2人の息子は無事に帰還したが、大蛇を見たお婆さんの息子は戦死していたという。
- 広まり方
- 1983年の『晴山の民俗―岩手県九戸郡軽米町旧晴山村―』「九 口承文芸」(東洋大学民俗研究会)に記録がある。
- 地域
- 岩手県軽米町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ