かなやまのやつあたまおろちとこうずい
金山の八つ頭大蛇と洪水
国内
未確認生物
- どんな話か
- 神室山から流されてきた八つ頭の大蛇や、山を崩して海へ出た大蛇が伝わる金山町の洪水譚。
- 細部
- 有野の集落には、七日七晩にわたる大雨で洪水が起きたとき、神室山から頭が八つ、体は一つという姿の大蛇が水に流されて下ってきたという話が伝わっている。また別の言い伝えでは、大洪水で山の頂まで水がのぼったとき、角を持ち腹の赤い大蛇がスワ、スワと音を立てながら這い進んでいったといい、その通り道は今も蛇くずれと呼ばれている。さらに詳しい語りでは、山の中が狭くなったために海へ出ようとした蛇が、大雨を降らせて山そのものを崩し、そこを通り抜けたのだとされ、山が崩れる様子を実際に見た人もいたという。やがてこの蛇は鮭川に近い一帯で息絶え、そこから毛ダニという虫が生じたとされる。そのため鮭川の付近では毛ダニが多く、通りかかった際には熱い湯を使わなければならないとも語られている。
- 広まり方
- 1987年刊『有屋の民俗―山形県最上郡金山町有屋地区―』所収、東洋大学民俗研究会による九「口承文芸」の調査で、複数の聞き取りとしてまとめて記録されている。
- 地域
- 山形県金山町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ