いいだのふちをまもるだいじゃ
飯田の淵を守る大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 沼や淵の主として語られる蛇で、岩の由来、伐採の祟り、身投げした嫁の化身などが伝わる。
- 細部
- 千代村の黒石は、あたり一帯が沼だった頃、そこに棲む蛇の主が身を横たえる場所だったという。ひとりの娘が水に吸い込まれてから、村人たちは夢の中で娘に沼の水を抜くよう求められ、実際に干してみると黒石が姿を現した。岩の裂け目には数え切れないほどの蛇がいて、今も折々に顔をのぞかせると語られる。小池と呼ばれる淵にも主がいるとされ、そのほとりの木に手を入れると障りがあり、実際に伐った者が床につくことになった。桑井川の淵では、仲村へ嫁いだ女が身を投げ、その化身が主として住み着いたと伝えられている。水辺の主が土地の由来と禁忌の両方を担っている。
- 広まり方
- 1932年の『郷土』所収、後町繁逸「豊後岩その他(下伊那郡)」と、1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第12編の淵の伝説の項に記録がある。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ