いちのせきのおきくのみずをうんだだいじゃ
一関のお菊の水を生んだ大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 猟の名人が殺した孕み猿の祟りで生まれた娘は大蛇の生まれ変わりで、洪水を経て雷神に討たれた。
- 細部
- 猟の名人が孕んだ猿を殺したことで生まれた子は熊の手足に猿の顔を持つ奇形児だったが、四度目にようやく玉のような娘・菊が生まれ寵愛を受ける。二十一歳になったある日、菊は自分が昔殺された五郎沼の大蛇の生まれ変わりだと明かし、渇いたときに舐めれば良いという明玉を渡して飛び去るが、雷神の怒りに触れ北上川で討たれ、この時の洪水が「お菊の水」と呼ばれるようになった。ほかにも、年寄り夫婦の九人の娘を毎年一人ずつ食っていた大蛇がスサノオノミコトに酒で酔わされて討たれた話や、目を撃たれた大蛇が大水を出して仕返しをし、その子孫に眼の不自由な者が多いという祟りの話、北上川の大洪水で流れ着いた大蛇の頭と胴を祀った二社の由来など、大蛇にまつわる伝えが複数残っている。
- 広まり方
- 1914年の『郷土研究』所収「お菊の水」(岩手狂郷子)と、1973年刊『旧中川村の民俗』、1978年の『民間伝承』所収「陸中門崎の猫絵馬」(小林文夫)を合わせて記録されている。
- 地域
- 岩手県一関市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ