だいじゃ
大蛇
国内
未確認生物
- どんな話か
- 東秩父村に伝わる大蛇の話で、沼の主を火縄銃で撃ち殺すとその子孫にうろこ状のあざや体毛が現れるようになったといい、高坂から逃げてきた大蛇や赤岩の沼、峠近くの池にもそれぞれ大蛇がすんでいたと伝わる。
- 細部
東秩父村に伝わる大蛇の話である。ある沼の主とされる大蛇を火縄銃で撃ち殺したところ、その人の子孫には背中や脇の下にうろこのようなあざが生じ、体毛の濃い子供が生まれるようになったという。大蛇が殺されたとき、沼は決壊して大水を引き起こし、その死骸を目にした者は病を患ったとも伝えられる。また、かつて高坂(現在の東松山市)に住民を苦しめる大蛇がいて、これを退治しようとしたところ、大蛇はこの地まで逃げてきて激しく暴れ回った。
ただし不思議なことに、麦の団子を食べていた村人にだけは、その災いがまったく及ばなかったという。このほか、山の上の赤岩という場所にはかつて沼があり、今は跡地となっているが、そこにも大蛇がすんでいたとされ、この大蛇が退治され殺された際には、都幾川に7日間にわたって赤い水が流れたと伝わる。さらに、峠近くの家が建つ場所のすぐ下手には昔は池があったといい、この池にも大蛇がすんでいたと言い伝えられている。
- 広まり方
- 1975年刊行の『秩父民俗』に田中正明が寄稿した「東秩父旧槻川村の民俗」ほか、および1984年刊行の『白石の民俗』(東京学芸大学民俗学研究会)に記録されている。
- 地域
- 埼玉県東秩父村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ