ちご
稚児
国内
未確認生物
- どんな話か
- 情け深い小籐太が稚児に10銭を施すと福の神と分かり、富貴を約束されたという報恩譚。
- 細部
- 人並み外れて情け深い性分だった小籐太という男がいた。ある日、荷運びの仕事で10銭を稼いだ小籐太は、途中の茶屋で疲れきった様子の稚児と出会い、その10銭をそっくり渡してしまう。稚児はこれをたいそう喜び、いったん都へ帰ったのちに小籐太のもとを訪ねることを約束した。稚児が語るところによれば、もとは丹波にいたが主人の家があまりに貧しいために逃げ出してきたのだといい、また以前は小籐太の家に恐ろしいものが住み着いていたために近寄れずにいたが、これからは小籐太を裕福にしてやろうと約束したという。小籐太が帰宅して袋の中を確かめてみると、渡したはずの10銭がそのまま戻っており、小籐太はこの稚児こそ福の神に違いないと喜んだと伝えられている。
- 広まり方
- 2001年の『伝承文学研究』に載った真下美弥子「『梅津長者物語』と『牛頭天王縁起』-お伽草子庶民物の塑像-」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ