いいだのびゃっこがしめすじち
飯田の白狐が示す寺地
国内
未確認生物
- どんな話か
- 願王寺の草創と再興の双方で現れ、堂を建てるべき土地を人に示したと伝えられる白い狐。
- 細部
- 将軍足利義教と鎌倉の足利持氏が争った際、持氏の末子である永寿丸は山中へ逃れたが、家の業を継ぐべく松川の里山へ下りたという。そこへ不意に白い狐が現れ、その導きに従って、かねて信仰していた鎌倉稲荷の堂を構えた。のちに鎌倉へ帰った永寿丸は、大日如来と稲荷を本尊とする願王寺を建てたと伝える。時代が下って正徳五年、松川の洪水で寺が損なわれたとき、僧の弁存が再興に取り掛かると再び白狐が姿を見せ、今の寺地を指し示したという。開基と再興の二度にわたって同じ獣が土地を選ぶ役を担う点に、この伝説の骨格がある。
- 広まり方
- 2004年の『伊那』所収、塩澤一郎「光前寺大般若経と願王寺の弁存の墓」に記録がある。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 室町時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ