ぶしのれい
武士の霊
国内
未確認生物
- どんな話か
- 八月になると石手川の南から火が立ち、粟井坂まで静かに飛ぶという松山七不思議の一つ。
- 細部
- 夏の八月に入るころ、石手川の南のあたりから火が現れ、数里の道のりをゆっくりと横切って粟井坂の方角へ飛んでいくと語られてきた。この火は、かつてその坂で討ち死にした武士の魂だと説明されている。松山に伝わる七つの不思議のうちに数えられるもので、坂という地形と、そこで倒れた者の記憶とが、夏の夜空を渡る火の形をとって長く語り継がれてきた例である。決まった季節にだけ現れるという点も、供養の時期と結びついた言い伝えらしい性格を示している。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』所収、丸茂武重「伝説処々」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ