かみがみのはしのでんせつ
神々の橋の伝説
Bridge of the Gods legend
国外
場所・異界
- どんな話か
- かつてコロンビア川に実在した天然の橋が崩落した理由を、二人の兄弟の山(フッド山とアダムズ山)が一人の女性(セントヘレンズ山)を巡って争い、大精霊の怒りを買ったためだと説明する先住民の伝承。
- 細部
ヨーロッパ人が到来する以前から、コロンビア川峡谷のクリキタット族などの先住民は、大精霊タイヒー・サガリーが人々の行き来のために架けた天然の橋がかつて川を渡っていたと語り継いできた。伝説では、対岸に住む兄弟の山ワイイースト(フッド山)とパトー(アダムズ山)が美しい娘ロウィット(セントヘレンズ山)を巡って争い、大精霊の怒りを買って山に姿を変えられ、橋も崩れ落ちたとされる。
地質学的には「ボンネビル地滑り」と呼ばれる大規模な山崩れがコロンビア川を一時的にせき止めた跡が確認されており、この実際の出来事が伝説の元になったと考えられている(地滑りの発生時期は研究により西暦1450年前後から1760年前後まで諸説ある)。
- 広まり方
- 峡谷一帯の複数の先住民部族の間で世代を超えて語り継がれてきた口承伝説で、現在も渓谷にかかる現代の吊り橋に同じ名前が付けられ、観光案内や地質学の解説でもたびたび紹介されている。
- 地域
- アメリカ合衆国オレゴン州・ワシントン州境コロンビア川峡谷
- 年代
- 不明(先住民の口承、地滑り自体は300〜800年前と推定)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ