ふえふきのかんさくぼうれいときょうせき
笛吹の勘作亡霊と経石
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 殺生禁断の川で魚を捕り母に与えた孝行者勘作が僧に殺され、夜ごと現れたその霊を日蓮が経石を沈めて慰めた。
- 細部
- 笛吹市石和町を流れる鵜飼川のほとりに、勘作という孝行者が住んでいた。貧しい暮らしの中、老いた母を思って、殺生を固く禁じられていたはずの観音寺の境内へ入り込み、そこで捕った魚を持ち帰っては母の膳に供えていたという。これに怒った寺の僧は勘作を殺してどこかに埋めてしまい、以来、勘作の亡霊が夜ごと現れては人々を悩ませるようになった。文永十一年、たまたまこの地を通りかかった日蓮が、勘作の霊を慰めるために一万二千三百七十四個もの石に一字ずつ経文を書き写し、川に投じたという。この経石は葉でさすると自然に水がにじみ出るとも伝えられている。
- 広まり方
- 1935年刊『旅と伝説』掲載、今井福次郎「遠妙寺の石」に記録がある。
- 地域
- 山梨県笛吹市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ