ちごのぼうこん
稚児の亡魂
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 上の句を詠めぬまま病死した松島瑞巌寺の稚児の霊が宮城野で夜な夜な歌を叫び、雲居禅師が下の句を手向けて鎮めたという話。
- 細部
- 松島の瑞巌寺にいた稚児は和歌を詠むのが得意だったが、あるとき上の句しか詠むことができないまま病を得て亡くなってしまった。その執念は宮城野の原にとどまり続け、雨の降る夜になるとその未完の上の句を叫ぶ声が聞こえたという。名高い雲居禅師がこれを聞きつけて宮城野へ赴き、その場で下の句を詠んで手向けたところ、亡魂はようやく鎮まったと伝わる。禅師はその跡に稚児を祀る宮を建てたという。
- 広まり方
- 出典は『日本随筆大成第3期』(1977年)所収、東随舎「古今雑談思出草紙」。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ